膝の痛み
変形性膝関節症
発病初期は痛みがすぐに治まったり、痛みがあっても年のせいだとあきらめたりして病院を訪れる人が少ないのが現状です。
一度発病したら若いころのような膝に戻すことはできませんが、適切な治療を受ければ症状の進行を遅らせることで、普通に日常生活を送ることができます。
変形性膝関節症の治療法
一度すり減ってしまった関節軟骨は、もとの完全な形に修復されることはありません。
したがって、変形性膝関節症の治療は、痛みをとり、膝が完全に曲がりきらない状態や伸びきらない状態を改善して、膝の機能を高めることを目指して行われます。
治療方法は、症状の進行度や痛みの程度によって異なりますが、薬物療法、温熱・冷却療法、運動療法の3つの療法が基本となります。
これらの治療でも痛みが緩和されない場合に外科的療法を行います。
人工膝関節置換術とは
人工膝関節置換術とは、変形性膝関節症や関節リウマチによって変形した膝関節の表面を取り除いて、人工膝関節に置き換える手術です。
人工関節は、関節の滑らかな動きを再現できるように、大腿骨部(だいたいこつぶ) ・脛骨部(けいこつぶ) ・膝蓋骨部(しつがいこつぶ)の3つの部分からできています。
大腿骨部と脛骨部の本体は金属製ですが、脛骨部の上面と膝蓋骨の表面は耐久性に優れた硬いプラスチックでできていて、これが軟骨の代わりになります。
町立太良病院では変形性膝関節症の手術を31人の方(平成22年度)に行っています。
健康であり続けるためには、歩くことが大変重要になります。
元気で歩き続けるために、一度当院整形外科を受診してみて下さい。